国境の畑で泣いていた男児、警備隊が保護 テキサス
(CNN) 米テキサス州のメキシコ国境付近で23日、国境警備隊(CBP)の隊員らがトウモロコシ畑の真ん中で泣いている男児を見つけて保護した。
男児は3歳で、靴に名前と電話番号が書かれていた。CBPはツイッターで、不法入国者のグループがCBPの取り締まりから逃れようと引き返した際、この男児がはぐれてしまったとの見方を示した。
CBPの報道担当者によると、隊員らのチームは23日朝、移民の集団が国境のリオグランデ川を越えたとの通報を受けて出動した。集団は散り散りになって川へ引き返した。
チームが周囲を捜索している時に子どもの泣き声が聞こえたため調べると、男児が畑の真ん中に置き去りにされていたという。
男児の健康状態は良好とみられ、CBPの施設に保護された。CBPが捜査当局と協力して家族の行方を捜している。
CBPの地区責任者は「テキサス南部でこういうことが起きるのは初めてではなく、残念なことに最後でもないだろう」と述べ、「密入国請負業者の手にかかった移民がどんな危険にさらされるかを際立たせる一例だ」と強調した。