ニールセン国土安全保障長官が辞任 トランプ氏が発表
(CNN) トランプ米大統領は7日、ニールセン国土安全保障長官が辞任するとツイッター上で発表した。
ニールセン氏はトランプ氏の強硬な対移民政策を担う顔役を務めてきた人物。トランプ氏はツイートで同氏に感謝の意を表し、税関・国境警備局(CBP)のマカリーナン局長が長官代行に就くと発表した。
政権高官らがCNNに語ったところによると、ニールセン氏は7日午後5時、ホワイトハウスでトランプ氏との会合に出た。この時点で本人に辞任の意思はなく、移民対策などを話し合うつもりだったとされる。
ニールセン氏は辞表の中で「身を引く時が来たと判断した」と述べ、7日付けで辞任すると明言した。
トランプ氏は移民への強硬策を再選に向けた公約の中心と位置付けている。情報筋によれば、同氏は中米からの亡命希望者の入国をとにかく阻止したいと主張し、亡命申請を認める現行法に不満を示してきた。
ニールセン氏に近い関係者によると、同氏はトランプ氏から国境問題をめぐる不満をぶつけられ、解任される可能性を自覚していたが、これほど早いタイミングとは予想していなかった。
関係者らの話によれば、過去の閣議でトランプ氏に叱責(しっせき)されて、本人が辞任を検討したこともあったという。