米UCLAなど2大学ではしか発生、学生や職員を隔離措置
(CNN) 米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)とカリフォルニア州立大学ロサンゼルス校ではしかの患者が確認され、予防接種を受けているかどうか確認できない学生や教職員100人以上に対して25日に隔離命令が出された。
対象者は自宅で待機して他者との接触を避けるよう命じられ、もし症状が出た場合は公衆衛生当局に連絡するよう指示されている。
米国でははしかの流行が拡大し、患者数は2000年に根絶宣言が出されて以来、最多を記録した。米疾病対策センター(CDC)は24日、今年に入って報告された患者数が22州で695人に達したと発表していた。
はしかのウイルスは感染性が極めて高く、感染者のせきやくしゃみを通じて空気感染したり、直接的な接触のほか、感染者が触れた表面を介して感染することもある。
ウイルスは空気中には最大で2時間、物体の表面にはさらに長時間とどまることから、大学のキャンパスのように大勢の人が出入りする場所は特に感染の危険が大きい。
UCLAによれば、学生がはしかに感染していたことは、22日に発覚した。この学生は4月2日と4日、9日の3日間、講義に出席していた。
大学は、この学生と接触した可能性のある500人以上に通知。このうち学生119人と教員8人については、予防接種を受けているかどうか確認できていないという。
一方、カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校では、図書館で4月11日にはしかの感染が広がった可能性があることが分かり、学生アルバイトを含む図書館の職員を帰宅させた。対象者の数は明らかにしていない。