ティラーソン前国務長官、下院議員と非公開会談 トランプ氏について証言
ワシントン(CNN) ティラーソン前米国務長官が21日、下院外交委員会の与野党トップと非公開で会談し、主にトランプ政権での在任期間について証言したことがわかった。事情に詳しい議会スタッフがCNNに明らかにした。
下院外交委員会からはエリオット・エンゲル委員長(民主党)とマイケル・マッコール議員(共和党)が参加したという。議会スタッフは会談に関し、これ以外の詳細を明かさなかった。
ワシントンでは、ティラーソン氏による議会訪問が驚きをもって受け止められている。共和党議員らによると、下院外交委員会のメンバー数人は、ニュースサイト「デイリー・ビースト」が最初に報じるまでこの件を知らなかったという。
ティラーソン氏は昨年3月に解任され、後任として現職のポンペオ国務長官が就任していた。
ティラーソン氏は昨年12月に行われた米CBSテレビのインタビューで、トランプ大統領のことを「規律に欠ける」と形容。在任中は政策案を口にするトランプ氏に対し、「大統領、あなたがやりたいことは理解できますが、その方法では無理です。法律違反、条約違反です」と指摘しなければならなかったと明かしていた。
下院は現在、民主党が押さえており、権限を駆使して、トランプ氏の財務情報や外交政策について多岐にわたる調査を試みている。民主党議員は特に、トランプ氏とロシアのプーチン大統領の会談について情報収集したい考えを示している。
CNNは1月、ドイツのハンブルクで2017年に行われた米ロ首脳会談を巡り、現地入りしていた国務省当局者の話として、トランプ氏が会談後に通訳のメモを取り上げ、会談内容を誰にも言うなと指示していたことを確認した。