米妊婦殺害、子宮から取り出された赤ちゃん死亡 重度の脳損傷
(CNN) 米イリノイ州シカゴで4月に起きた妊婦殺害事件で、事件の被告らにより母親の子宮から取り出された赤ちゃんが14日、重度の脳損傷のため死亡した。遺族の報道担当者が明らかにした。
事件では赤ちゃんの母親マーレン・オチョアロペスさん(19)が、ベビー服を譲ると申し出た女の自宅におびき出された。女らはオチョアロペスさんの首を絞めて殺害。体から胎児を取り出し、自身の子どもだと偽っていた。
赤ちゃんは集中治療室に入っていた。
父親の弁護士は12日、CNN提携局WLSに対し、今週前半から赤ちゃんの容体が重篤になったと説明。「自力では呼吸も食事もできない。喉に管を通している」と語った。
報道担当者も「脳に不可逆的な損傷を負った」「これを治せる薬はない。あるとしたら奇跡だけだ」と話していた。
家族が先月公開した写真には、赤ちゃんが父親のヨバニ・ロペスさんに抱かれる様子が写っている。写真は神学生が撮影したもので、各種の管を装着した赤ちゃんは父親の腕の中で眠っているように見える。この写真が撮影された前後に、赤ちゃんは目を開けた。
事件では3人が逮捕・訴追された。WLSによると、このうちクラリサ・フィゲロア被告(46)と娘のデザレイ被告(24)は12日、第1級殺人罪で起訴された。フェゲロア被告の交際相手、ピョートル・ボバク被告(40)も殺人を隠匿した罪で起訴されている。