タンカー攻撃、イラン艇が船体から水雷取り外しか 米軍が映像公開
(CNN) 中東オマーン湾でタンカー2隻が攻撃を受けた事件で、米軍は13日、イラン海軍艇が日本のケミカルタンカーの船体から不発の水雷を取り外す様子とする映像を公開した。
事件をめぐってはポンペオ米国務長官が同日、イランに責任があると主張。諜報(ちょうほう)に基づく評価だとしたが、主張を裏付ける証拠は示していなかった。
中東では米国とイランの間の緊張が高まっており、今回の攻撃を受けて米政権内の対イラン強硬派がさらに勢いづく可能性もある。
当局者の1人によると、映像は米軍機が上空から撮影。イラン艇が攻撃を受けたタンカーと並んで航行し、船体から「リムペットマイン」と呼ばれる水雷を取り除く様子を捉えた。映像には、この艦艇に乗った人物が水雷をつかむ場面も映っているという。
現場海域には米海軍艦「ベインブリッジ」と米無人機、P8哨戒機が4時間にわたりとどまっていたが、イラン艇はその後も動きを続けていた。米国防当局者は、イラン側が攻撃への関与を示す証拠を回収しようとしていたと見ている。
別の当局者によると、ベインブリッジが現場にとどまっていた際、多数のイラン艇がこの海域に進入してきたことから、米中央軍は「ベインブリッジやその任務への干渉は一切容認しない」との声明を出す対応に迫られた。