シャナハン氏、国防長官への指名を辞退 「家族が最優先」
シャナハン氏は元妻と争った末に離婚している。その離婚をめぐる事情が最近、改めて取り沙汰されていた。元妻は同氏に殴られたと主張し、離婚費用を請求する訴訟を起こす構えを示してきたが、同氏は先日、元妻に手を上げたことはないとする声明を出した。シャナハン氏の娘と息子もそれぞれの声明で、自分たちは母のほうから暴力を受けていたと述べ、同氏を擁護している。
シャナハン氏は17日にホワイトハウスでトランプ氏と面会した。トランプ氏は18日、記者団に「本人から今朝、辞退の意向を聞いた」「私が勧めたわけではない」と語った。家庭内暴力の問題については「昨日初めて聞いた」と主張した。
トランプ氏のツイートに続いて、シャナハン氏自身も18日に指名を辞退するとの声明を出し、承認手続きの過程で「何年も前のごく個人的な家庭の事情が断片的に、誤解を招くような形で掘り返されているのは残念なことだ」と述べた。さらに、このまま手続きを進めれば娘や息子たちにつらい過去を思い出させ、今まで長い時間をかけて癒やそうとしてきた傷口を開くことになると指摘。家族の安全と幸せが最優先だと強調した。