米軍、中東に1000人増派 国防長官代行が発表
ワシントン(CNN) 米国のシャナハン国防長官代行は17日、中東地域における陸、海、空の脅威に対応する防衛手段として、同地域への米兵約1000人の増派を承認したと発表した。
米中央軍司令部の増派要請と統合参謀本部議長からの助言を受け、ホワイトハウスと協議して決定を下したという。
シャナハン氏は声明で、中東のホルムズ海峡で先週、タンカー2隻が攻撃された問題に言及。イラン軍や親イラン勢力による敵対行為が中東全体で米国の要員や利益を脅かしているとの「信頼できる情報」が、この攻撃によって立証されたと主張した。
同氏はそのうえで、今後も引き続き状況を注視し、必要に応じて軍部隊を調整していくと述べた。
これに先立ち、国務省は同日、ポンペオ国務長官が18日にフロリダ州の中央軍司令部を訪れると発表した。ポンペオ氏は16日、トランプ米政権は引き続きイランへの武力行使を検討していると発言していた。
国防総省は17日、攻撃を受けたタンカーからイランの小型船が不発の機雷を撤去する場面とされる詳細な画像を公開した。攻撃をめぐっては、米国がイランの関与を主張するのに対し、イラン側は関与を強く否定。深刻な対立に発展する事態が懸念されている。