トランプ氏、ラトクリフ議員の指名撤回 国家情報長官の後任人事

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ジョン・ラトクリフ下院議員(左)。指名を辞退するとトランプ氏に告げた/Chip Somodevilla/Getty Images

ジョン・ラトクリフ下院議員(左)。指名を辞退するとトランプ氏に告げた/Chip Somodevilla/Getty Images

(CNN) トランプ米大統領は2日、退任するコーツ国家情報長官の後任にジョン・ラトクリフ下院議員(共和党)を指名する人事を撤回すると発表した。

ラトクリフ氏の起用が発表されてから1週間足らずだが、日を追うごとに難航ぶりが明らかになっていた。国家安全保障分野での経験に乏しい人物が政府要職に指名されたことを受け、同僚の共和党の上院議員からも、同氏の人物像がほとんどわからず、承認前に見解や過去の実績を確認する必要があるとの声が出ていた。

ただ、トランプ氏はラトクリフ氏を公に擁護し続けた。事態の責任はメディアにあると非難し、ツイッターで「偉大な共和党議員であるジョン・ラトクリフ」がメディアから非常に不当な扱いを受けていると主張した。

トランプ氏はさらに、「こうした人々を相手にするのは彼と家族にとってみじめな経験になると説明したところ、ジョンは議会に残る決断を下した」とも述べた。ラトクリフ氏の議員としての仕事ぶりを称賛した上で、間もなく別の国家情報長官候補を指名するとしている。

関係者2人によると、トランプ氏はここ数日、ラトクリフ氏の指名が承認にこぎ着けるか内々に懸念を示していた。トランプ氏は協力者から無難な人事になるだろうとの説明を受けており、上院議員からラトクリフ氏に関する懸念表明が相次いだことに驚いた様子だったという。

ラトクリフ氏はトランプ氏の発表の直後、ツイッターで指名を辞退する考えを表明。大統領が指名の意向を示したことに感謝しつつも、「指名承認にあたり国家安全保障や諜報(ちょうほう)をめぐる議論が純粋に政治的で党派的な問題になることは望まない」と述べた。

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