テキサスの10歳少女、脳をむしばむアメーバに感染
(CNN) 米テキサス州中部ウェーコ近郊の川と湖で泳いだ10歳の少女が、致死率97%といわれる病原性アメーバ「ネグレリア・フォーレリ」に感染し、命の危険にさらされている。
フェイスブック上に開設された支援ページによると、少女は米レイバーデー(今月2日)の連休にブラゾス川とホイットニー湖へ泳ぎに行き、8日から頭痛、続いて発熱の症状が出た。
家族はウイルス性の感染症かと思い、かかりつけの医者に連れて行った。だが少女はその後、意識障害に陥り、救急救命室へ運ばれたという。
空路搬送された病院で検査を受けた結果、ネグレリア・フォーレリ感染と診断された。
少女のおばに当たる女性は地元CNN系列局とのインタビューで、「同じ場所で同じ日に泳いだ人はたくさんいたのに、なぜ彼女だけが」と語った。
米疾病対策センター(CDC)によると、ネグレリア・フォーレリは温かい淡水に生息する単細胞の病原体。鼻から人体に入って脳に到達する。
米国内で2009~18年に報告された感染患者は34人。1962~2018年に確認された患者145人のうち、生存者は4人にとどまっている。
少女のおばは「あの子が5人目の生存者になってくれることを願う」と話している。