米検察、大統領顧問弁護士の協力者2人を起訴 ウクライナ疑惑に関与
(CNN) トランプ米大統領の顧問弁護士ルディ・ジュリアーニ氏が接触していた関係者2人が、米国から出国しようとしたところで逮捕され、米選挙への外国資金流入に関与した罪で起訴された。マンハッタンの米連邦検察が10日、記者団に明らかにした。
2人は米大統領選挙に立候補を表明している民主党のバイデン前副大統領について、ウクライナでの疑惑掘り起こしを狙った行為にかかわったとされる。
この2人の起訴は、ジュリアーニ氏やトランプ大統領のこれまでの言動が、外国の資金を使って米国の政治や政策に干渉しようとする不正行為に関係していたことをうかがわせる。起訴された2人は米下院の弾劾(だんがい)調査の中心人物だった。
起訴されたのはジュリアーニ氏の関係者のイゴール・フルマン被告とレフ・パルナス被告。首都ワシントン郊外のダレス国際空港で9日に拘束された。司法関係者によると、2人はドイツ・フランクフルト行きの便を予約しており、同地で別の便に乗り継ぐ予定だった。
米当局者によると、米連邦検察は当初、起訴状の内容を公表しない意向だったが、2人が出国しようとしていることを知って方針を変更した。検察の発表によれば、2人は片道の航空券で搭乗しようとしていた。
米紙ウォールストリートジャーナルによると、ジュリアーニ氏はフルマン、パルナス両被告が逮捕される数時間前に、ワシントンにあるトランプ・インターナショナル・ホテルで2人と会食していた。ジュリアーニ氏はこの報道についてコメントを避けている。
司法省の当局者によると、バー司法長官は就任後の2月に、両被告に対する捜査について説明を受けており、両被告の起訴を支持しているという。