トランプ大統領の弾劾、50%が支持 CNN世論調査
(CNN) 米国のトランプ大統領が来年の大統領選で有力なライバルになると考えられているバイデン前副大統領らに対して捜査を行うようウクライナ政府に圧力をかけたとされる問題をめぐり議会下院で弾劾(だんがい)調査が進むなか、米国人の半数がトランプ大統領を弾劾して退陣させるべきと考えていることがわかった。CNNが調査会社SSRSに依頼した調査で明らかになった。
弾劾に対する支持は前回調査からわずかながら上昇した。一方で、トランプ大統領に対する支持率に大きな変化はなかった。トランプ大統領に対する支持率は41%、不支持率は57%で、9月上旬や8月と同水準だった。下院による弾劾調査が始まったのは9月下旬。
トランプ氏がウクライナ大統領との会談時に大統領選で争うかもしれない相手に対して政治的な優位を得ようと大統領の地位を不適切に利用したと考える人の割合は49%で、9月の調査時とほぼ変わらなかった。不適切な利用ではなかったと答えた人の割合は43%で、9月時の39%から上昇した。特に共和党支持で不適切な利用ではなかったと答えた人の割合は87%と16ポイントの上昇を示した。
米国のウクライナへの対応に関してトランプ大統領が公言していることについて、「大部分がうそ」もしくは「完全にうそ」と考えている人の割合は合計で50%だった。「完全に真実」もしくは「大部分が真実」と答えた人の割合は合計で44%だった。
これは党派別で回答が大きく割れた。共和党支持の86%が「真実」を語っていると回答した一方で、民主党支持は83%が「うそ」をついていると述べた。
弾劾について最も強く支持しているのは民主党支持の人たちで87%が賛成した。無党派層で弾劾を支持する人の割合は50%。共和党支持で弾劾に賛成する人の割合は6%にとどまった。
男女別でみると弾劾支持は女性が56%、男性が44%だった。非白人層の弾劾支持率は68%。弾劾を支持する白人の割合は40%だった。
世論調査は10月17日から20日にかけて成人1003人を無作為に選んで固定電話もしくは携帯電話でインタビューした。誤差の範囲はプラスマイナス3.7ポイント。