ジップラインから6メートル落下、男児の母親が遊園地提訴 米
(CNN) 米フロリダ州の屋内遊園地でこのほど、ワイヤーを滑車で滑る「ジップライン」を楽しんでいた10歳男児が6メートル以上落下し、負傷する事故が起きた。母親は遊園地を相手取り損害賠償を求める訴訟を起こしている。
事故は9月1日、フロリダ州レイクランドにある「アーバンエアトランポリン・アドベンチャーパーク」で起きた。
母親の記者会見によると、男児は友人の誕生日祝いで施設を訪れていた。開園から1時間ほど経過した後、電話で息子がハーネスから外れて落下したとの連絡があったという。
男児は同州タンパの病院に空路搬送され、手術と入院治療を受けた。弁護士によると、複数の骨を折るけがを負ったほか、肺や脳にも損傷が及んでいた。
母親は1万5000ドル(約163万円)を超える損害賠償を請求している。
男児は通学を再開したものの出席時間は限られており、登校できない日もあるといい、母親は「息子にとって毎日が日常を取り戻す戦いだ」と話している。
フロリダ州農業消費者サービス局(FDACS)が共有した動画には、男児がジップラインから落ちる様子が映っており、コンクリートの床に頭を打ち付けたように見える。
FDACSは声明で、「事故当時の調査では設備の欠陥は検出されず、以前の調査でもアーバンエアの設備に欠陥が見つかったことはない」と指摘。「報告書は運営者のミスが事故につながったことを示している」とした。
FDACSの報告書によると、動画では男児がハーネスをきちんと装着しないまま出発区域に歩いていく様子が確認できるという。