インフル予防接種で誤ってインスリン投与、10人が入院 米オクラホマ州
(CNN) 米オクラホマ州の介護施設で、インフルエンザの予防接種を受けた入所者や職員が誤ってインスリンを投与され、10人が入院した。警察が明らかにした。
同州バートルズビル警察によると、入院した10人のうち8人は知的障害者介護施設の入所者、2人は職員だった。
CNN系列局のKTULによると、救急隊は6日午後に通報を受けて駆け付け、意識を失って倒れている入所者らを発見した。
症状が出ていた患者のほとんどは、予防接種を受けた後に、話すことも歩くこともできなくなり、意思疎通ができない状態で床に倒れていたという。警察は、問題の原因を特定した救急隊の対応を称賛している。
同施設を運営するアビリティワークスによると、インスリンを投与したのは施設と契約している薬剤師だった。この薬剤師は入所者と職員のインフルエンザ予防接種のため、6日に同施設を訪問。接種を受けた全員に反応が出て、病院に運ばれた。
警察によると、投与されたのが長時間作用型インスリンだったことから、7日現在も数人が入院している。
警察は「これほど大規模な医療事故は見たことがない」と話し、「最悪の事態になっていた可能性もある」と指摘した。
オクラホマ州衛生局は、同施設からの報告を検証して、何らかの対応が必要かどうかを判断するとしている。
捜査は7日現在も続けられている。