報道ヘリにドローンが衝突か、機体損傷し緊急着陸 米ロサンゼルス
(CNN) 米カリフォルニア州ロサンゼルスの上空で4日夜、報道ヘリコプターの後部にドローンと思われる物体が衝突し、ヘリコプターが緊急着陸した。
CNN系列局KABCによると、同局のヘリコプター「Air7 HD」はロサンゼルス東部の上空約335メートルの高度で飛行中、はじけるような物音がして、続いて大きな衝撃音が聞こえた。
同局のクリス・クリスティ記者は、「感触があり、物音が聞こえて互いに顔を見合わせた。何なのか全く分からなかった」と話している。
クリスティ記者は当初、鳥が衝突したのではないかと思ったという。しかし着陸後に機体を調べた結果、衝突した物体はヘリコプターのテール部分を突き抜けていたことが判明。機体にはほかにもへこみや傷ができていた。
パイロットは点滅する光を目撃しており、これはドローンの緑と赤のナビゲーションライトだった可能性がある。
ロサンゼルス市警は、もしも損傷が大きければ惨事を招いていた恐れもあると指摘した。クリスティ記者も「確かに恐ろしい数分だった」と振り返った。
事故については米連邦航空局(FAA)や国家運輸安全委員会(NTSB)が調査に当たっている。
もしもヘリに衝突したのがドローンだったとすれば、違法な飛行だった可能性がある。FAAは娯楽用のドローンに対し、管制が行われていない空域では高度400フィート(約122メートル)以下で飛行することを義務付けており、空港付近の管制空域での飛行は禁止している。