ホームレス経験のある学生が激増、全米で150万人強に 最新統計
(CNN) 米カリフォルニアなどの州でホームレスが増え続ける中、ホームレスを経験する学生が激増していることが、米国家ホームレス教育センターがこのほどまとめた最新の統計で明らかになった。
統計は、各州から米教育省に提出された2015~16年度から17~18年度のデータをもとにまとめられた。それによると、ホームレスを経験したことのある学生は、この3年の間に130万人から150万人強へと15%増えていた。
ホームレスを経験する学生は、全米で増加傾向にある。10%以上増えたという州は16州に上り、うち8州は20%の激増を報告していた。例えばテキサス州は100%増と、ホームレスを経験した学生が倍増していた。
ホームレスを経験した学生の数が減ったのは13州のみ。10%以上の減少はうち5州にとどまった。
ただしこの統計が、ホームレスを経験した若者の全体像を反映しているとは限らない。学校を中退した子どもや、就学前教育機関に入学していない子ども、夏の間だけホームレスを経験した学生は、今回の統計には含まれていない。
ホームレスを経験する学生は、150万人からさらに増える可能性もある。支援団体の代表は、「こうした学生の成功を助けるためには、誰がホームレスを経験しているのかを、学校や地域社会が把握する必要がある。そしてあらゆるレベルの政策決定者が、そうした目に見えない、ともすれば見過ごされがちな学生を支援するための行動を優先しなければならない」と訴えている。