アラスカ沖の防空識別圏にロシア偵察機が侵入、米・カナダ軍機が対応
ワシントン(CNN) 北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)の発表によると、米アラスカ州沖の公海上に設定された防空識別圏に9日、ロシア軍機が侵入し、米軍とカナダ軍の戦闘機が対応した。
米当局者らの間では最近、ロシア軍が北極圏での活動を強化しているとの懸念が指摘されてきた。
NORADによると、ロシア軍の「Tu―142」対潜哨戒機2機がアラスカ北方の防空識別圏に入った。両機は圏内に約4時間とどまり、アラスカの海岸線から50カイリのラインまで迫ったが、領空は侵犯しなかったという。
ロシア軍機が圏内を飛行する間、米軍の「F―22」戦闘機とカナダ軍の「CF―18」戦闘機が追跡を続けた。
ロシア軍機は訓練の一環としてこの空域を飛ぶことが多く、NORADの指揮で米、カナダ軍機が対応してきた。過去には核搭載可能な爆撃機が飛来したこともある。