民主2候補が討論 バイデン氏「女性を副大統領候補に」と明言
(CNN) 米大統領選の民主党候補指名を目指すバイデン前副大統領とサンダース上院議員は15日、初めて1対1のテレビ討論に臨んだ。バイデン氏は討論の中で、党候補に指名された場合は副大統領候補に女性を選ぶと表明した。
討論はCNNとスペイン語放送局ユニビジョンが放送。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、会場を当初予定していたアリゾナ州フェニックスからCNNワシントン支局へ移し、無観客で開催された。
ステージ上で対面した両氏は握手の代わりに、バイデン氏の主導でひじをぶつけ合うあいさつを交わした後、2メートル近く離れた位置に立って討論に入った。
バイデン氏は副大統領候補への女性起用を初めて明言したほか、最高裁判事に黒人女性を指名するとも約束した。
サンダース氏もこれを受けた質問に答えて、自身と同じ進歩派の女性を選ぶ方向だと表明。さらに大統領顧問の半数は女性になると述べた。
新型ウイルスによる危機をめぐる議論で、サンダース氏は米経済のもろさや貧富の格差が露呈したと指摘し、今こそ構造改革に取り組むべきだと主張した。
これに対してバイデン氏は、国民が求めているのは「結果であって革命ではない」と述べ、目の前の危機に対処することが先決だと語った。
サンダース氏はバイデン氏が上院議員時代、イラク戦争に賛成票を投じたことなどを批判して、自身の一貫性を強調した。
一方、バイデン氏はサンダース氏との共通点を挙げ、「細かい方法は違っても原則では一致している」と強調。サンダース氏の支持層を取り込み、党内の一本化を図りたいとの狙いをのぞかせた。