竜巻で22人負傷、住宅や商業施設が倒壊 米アーカンソー州
(CNN) 米アーカンソー州ジョーンズボロを竜巻が直撃し、住宅や建物が倒壊するなどして22人が負傷した。
ジョーンズボロは州都リトルロックから約200キロ北東にある。地元当局者によると、竜巻は28日に発生した。死者はいなかった。
負傷した22人のうち2人は病院に一泊したが、命に別条はないという。
地元警察などがソーシャルメディアに投稿した写真には、崩れ落ちた壁や倒壊した商業施設の建物、がれきが散乱する駐車場、残骸と化した車両などが写っている。

/Quentin Winstine/The Jonesboro Sun via AP
空港では航空機少なくとも1機が横転し、格納庫が破損した。
捜索救助活動は29日午前までに終了し、清掃や復興段階に移っているという。
米国立気象局(NWS)リトルロック支部が投稿した動画によると、竜巻は現地時間の28日午後5時ごろ、ジョーンズボロを横断した。
当局は午後9時から午前6時までの夜間外出禁止令を出した。ジョーンズボロ警察は住民に対し、道路や公共の場から残骸が撤去されるまで外出を控えるよう促し、「既にウイルスのため自宅にとどまるよう要請しているが、本当に自宅から出ないでほしい」と訴えた。
NWSによると、28日はジョーンズボロのほかにもアーカンソー州とアイオワ州の各地が竜巻に襲われていた。いずれもジョーンズボロほどの被害は出ていない様子だが、アーカンソー州ジャクソン郡では送電線が寸断されたり屋根が吹き飛ばされたりした場所もあった。
NWSは28日夜にかけて、アイオワ、ミズーリ、イリノイなどの州に竜巻警報を出し、「特に危険な状況」が予想されるとして異例の警戒を呼びかけていた。
Just arrived on Caraway. A lot of damage. Working on injuries @Region8News pic.twitter.com/BSPxwrFQtJ
— Jurnee Taylor (@_JurneeTaylor) March 28, 2020