F22戦闘機が墜落、パイロットは脱出して無事 米フロリダ州
ワシントン(CNN) 米軍のステルス戦闘機F22が15日、フロリダ州で墜落した。米空軍が声明で明らかにした。
パイロットは緊急脱出して無事だった。「経過観察と検査」のためエグリン空軍基地内の病院に搬送され、現時点で容体は安定しているという。
墜落は同基地の約19キロ北東にある訓練場で発生。空軍によると、今回の事故に関連して人命の喪失や民間施設の損壊は起きていない。
現在、事故調査が行われている。
F22は世界屈指の先進的な戦闘機だが、空軍のデータによると、米軍の保有数は約183機にとどまる。
F22は1機当たり約1億4300万ドル(約150億円)と高額で、国防総省がF35統合打撃戦闘機に軸足を移すなか、2011年に生産中止となった。
米軍のF22保有数が限られていることを踏まえると、今回の事故による喪失は影響が大きいとみられる。
フロリダ州では18年、ハリケーン「マイケル」の襲来でティンダル空軍基地を拠点とするF22数機が損壊する事態も起きた。このハリケーンによりティンダル基地が広範な被害を受けたため、F22の多くはエグリン基地に移動していた。