米空母復帰の水兵5人、再び陽性 集団感染発生の「セオドア・ルーズベルト」
(CNN) 3月に新型コロナウイルスの集団感染が発生した米空母「セオドア・ルーズベルト」で、艦上勤務に復帰した水兵5人から再び陽性反応が出たことがわかった。米海軍の報道官が明らかにした。
ルーズベルトでは3月に艦内で感染が拡大した後、乗組員約4900人のうち1000人以上が検査で陽性と判定された。海軍はその後、回復した乗組員が2度の陰性判定を受けた場合に同艦に戻れるよう、検査態勢を整備していた。
新たな陽性判定については米紙ニューヨーク・タイムズが最初に報じた。
海軍報道官はCNNに寄せた14日の声明で、5人の水兵について、以前の検査で陽性判定を受けた後、回復に関する厳格な基準を満たしたものの、今回再び陽性と判定されたと明らかにした。
報道官によると、5人はインフルエンザのような症状を示し、医療班に報告して検査を受けた。その後、ただちに下船して隔離措置を受け、濃厚接触者を割り出したうえで、現在は必要な治療を受けているという。
米国防当局者によると、陽性者のそばにいた水兵18人についても、「慎重を期して」下船させる措置を取ったとしている。
初期段階の調査では、新たに陽性者が出たのは感染が再燃したためではなく、検査に問題があった可能性が示されているという。
海軍はできる限り早くルーズベルトの洋上展開を再開するため、水兵4000人あまりを米領グアムにいったん退避させた後、一定の隔離期間を置いたうえで再び乗艦させていた。
海軍の14日の発表によると、現在は2900人以上が艦上勤務に復帰している。