64歳米国人女性、ロマンス詐欺の被害に ナイジェリアの「恋人」が1年以上監禁
ナイジェリア・ラゴス(CNN) フェイスブックで出会った米国人女性をナイジェリアに呼び寄せて4万8000ドル(約500万円)をだまし取ったとして、警察が容疑者の男を逮捕した。警察が14日、CNNに明らかにした。
逮捕されたのはチュクウェブカ・カシ・オビアク容疑者(34)。被害者の女性(64)とフェイスブックを通じて出会い、結婚を前提として交際したいとして、ナイジェリアに呼び寄せていた。
女性は2019年2月、米首都ワシントンからナイジェリアに到着し、2人は3カ月後に結婚した。
しかし結婚の直後から2人の関係は悪化。オビアク容疑者はラゴス市内のホテルで1年以上、女性を監禁していたとされる。
オビアク容疑者は女性を脅して、友人や企業から金銭をだまし取ることを強要した。相手をだますために、電話でベビーシッター役を演じさせたこともあったという。
さらに、女性のクレジットカードを奪い、15カ月分の年金を引き出したとされる。
オビアク容疑者は調べに対し、ラゴスでの結婚は女性を信頼させて金を脅し取るための策略だったと供述している。
警察は、別のナイジェリア人からの通報を受け、女性を救出した。
警察によると、ナイジェリアでは今回の事件前に、40歳のフィリピン人女性がやはりフェイスブックで出会った相手に呼び寄せられ、半年にわたって監禁される事件も起きていた。
警察はこうした事件を教訓として、SNSでしか出会ったことのない相手との交際には慎重になるよう呼びかけている。