裁判官の自宅銃撃、容疑者は元弁護士 遺体で発見 米ニュージャージー州

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銃撃を受けた裁判官の一家。左から夫のマーク・アンダールさん、裁判官のエステル・サラスさん、息子のダニエル・アンダールさん/Anderl and Oakley, P.C./Rutgers University/Saint Joseph High School

銃撃を受けた裁判官の一家。左から夫のマーク・アンダールさん、裁判官のエステル・サラスさん、息子のダニエル・アンダールさん/Anderl and Oakley, P.C./Rutgers University/Saint Joseph High School

(CNN) 米ニュージャージー州連邦地裁の裁判官の自宅が銃撃され、裁判官の息子が死亡した事件で、同州の連邦検察は20日、容疑者の男を特定したと発表した。

この事件は19日、同州ノースブランズウィックにあるエステル・サラス裁判官の自宅を訪れた男が玄関のドア越しに発砲し、サラス裁判官の息子で大学生のダニエル・アンダールさん(20)が死亡、夫で弁護士のマーク・アンダールさんが負傷した。サラス裁判官は無事だった。マークさんの容体は安定しているという。

検察は、銃撃した男をロイ・デン・ホランダー容疑者と特定。米連邦捜査局(FBI)によると、同容疑者は死亡した。

裁判記録によれば、ホランダー容疑者は、かつてサラス裁判官が担当した裁判の弁護士だった。司法関係者によると、同容疑者は自分を銃で撃って自殺したとみられる。

銃撃犯は宅配大手フェデックスの制服を着ていたとの情報があり、ホランダー容疑者に関係する車を調べていた捜査員は、サラス裁判官宛てのフェデックスの小包を発見した。同容疑者の遺体は、ニューヨーク州サリバン郡ロックランドで見つかった。

ホランダー容疑者は、女性とその娘が軍の選抜徴兵制度に登録できないのは憲法違反だと訴えた裁判の弁護を担当していた。サラス裁判官は昨年春、ホランダー容疑者の主張の一部は退けたものの、一部の主張は認め、裁判の続行を認めていた。

ホランダー容疑者は2019年6月にこの裁判の担当を外れ、ニューヨークの大手弁護士事務所の弁護団に引き継いでいた。同事務所によると、不治の病のために裁判を最後まで見届けることができないと話していたという。

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