「種子の入った不審な郵便物に警戒を」、米国の州が呼び掛け 中国から発送か
(CNN) 全米の各州で、注文した覚えのない種子が入った郵便物が届いたという報告が住民から相次いで寄せられている。種子は中国から発送されていると思われ、州当局は侵略的外来種の可能性もあるとして、種をまいたり袋を開封したりしないよう警戒を呼びかけた。
不審な郵便物のラベルには中国語の表記があり、中身についてはほとんどの場合、宝飾品と記載されているが、実際には正体不明の種子が入っている。
種子は侵略的外来種の可能性もあり、バージニア州農務・消費者サービス局は24日、「侵略的外来種は環境に壊滅的影響を与える。在来植物や昆虫を駆逐あるいは破壊し、農作物に重大な被害を与える」と指摘した。
誰が何の目的でこうした郵便物を送り付けているのか、種子が本当に有害なのかは分かっていない。同局は住民に対し、こうした郵便物を受け取ったら連絡するよう促している。
ほかにもカンザス、ケンタッキー、オハイオ、サウスカロライナ、ワシントンなどの各州が同様の警告を発し、当局の調査のために、種の袋は開封せず、ラベルもそのまま保管するよう呼びかけた。
Today we received reports of people receiving seeds in the mail from China that they did not order. The seeds are sent...
Washington State Department of Agricultureさんの投稿 2020年7月24日金曜日
他国から米国への植物や種子の持ち込みは、農務省の動植物検疫所が管轄する植物保護検疫プログラムによって厳しく規制されている。種子を輸入する場合、害虫や病気などがないことを保証する植物検疫証明書を添付する必要がある。