LA、感染広げる大規模集会に対抗措置 建物への電気・水道停止を可能に
(CNN) 新型コロナウイルスの感染拡大が続く米ロサンゼルスの当局者は間もなく、あまりにも大勢の人が集まっている家屋や店舗に対して、水道や電気の供給を遮断する措置をとることが可能になる。
感染拡大に歯止めがかかっていない状況にもかかわらず繰り返し大規模な集まりを催す人々を標的にした措置で、ガルセッティ市長が5日に発表した。7日から施行される。
施行後、大規模な集まりが行われているとの通報を受けたロサンゼルス警察は、事実確認を経て市の水道電気局に通告。当該の家屋や施設に対し、向こう2日以内に水道と電力の供給を止めるよう要請する。
ガルセッティ市長は会見で「今回の法執行は、少数もしくは通常の数の人々が各家庭に集まるのを対象にしているわけではない。あえて規定を破り、社会に重大な危険を及ぼし、全市民に脅威をもたらす人々に焦点を当てている」と説明した。
ロサンゼルスのあるカリフォルニア州は、新型コロナの感染者数で依然として全米最多の規模となっている。
CNNの調べによると、州内の感染者と死者はそれぞれ53万人超と9800人超。ロサンゼルス郡の公衆衛生当局は、これらの感染者の4割近くが同郡で報告されていると発表した。
3日には、ロサンゼルス市内にある高級賃貸住宅で100人以上が集まるパーティーが開かれた。地元の報道ヘリコプターからの映像に映った参加者らの多くはマスクを着用しておらず、他人との距離を置くソーシャル・ディスタンシングも守っていなかった。
パーティーではこの後銃撃事件が発生し、女性1人が死亡、数人が負傷した。