トランプ米大統領がケノーシャ訪問、制度的人種差別には言及せず
ケノーシャでは暴動によって破壊された地区を視察し、緊急対策センターやハイスクールを訪問。続いて開かれた安全対策に関する懇談会では、警察の活動や商店などの被害について語り、ケノーシャとウィスコンシン州の警察活動や安全対策、小規模事業者支援のために、政権が多額を拠出すると発表した。
懇親会には、ブレークさんの母ジュリア・ジャクソンさんが通う教会の牧師も出席し、「ジェイコブの回復を祈っている」と発言した。
会場の記者からブレークさんのことについて質問されたトランプ大統領は、「正直なところ、これは込み入った問題だ。しかし、こうした経験をしなければならない人のことを、本当に気の毒に思う」と語った。
今回の訪問については、ウィスコンシン州のトニー・エバーズ知事(民主党)がトランプ大統領に対して思いとどまるよう求めていた。
ケノーシャのジョン・アンタラミアン市長(民主党)は8月31日のCNNの番組の中で、大統領の訪問に遺憾を表明した。
民主党の大統領候補、ジョー・バイデン前副大統領もウィスコンシン州を訪問する意向を表明しているが、アンタラミアン市長はバイデン氏に対しても、訪問を1週間待ってほしいと述べていた。