米海軍、偵察機の台湾立ち寄り否定 中国が主張

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台湾に寄港した可能性があると中国が主張する米海軍の「EP3」型偵察機/Spec. 2nd Class Brandon Parker/US Navy

台湾に寄港した可能性があると中国が主張する米海軍の「EP3」型偵察機/Spec. 2nd Class Brandon Parker/US Navy

香港(CNN) 米海軍の報道担当者は2日、米軍の「EP3」型偵察機が最近、台湾に寄港した可能性があるとの中国の国営メディアの報道を否定した。

同偵察機が先月30日に台湾から離陸したり、台湾に着陸した事実はないと確認出来ると主張。先月18日に実施した前回の飛行については安全保障上の理由で確認しないと述べた。

一方、台湾空軍の司令部は3日までに、米軍偵察機の飛行に関する疑いは「偽の情報であり完全に事実に反している」との声明を発表した。

中国の国営メディア「環球時報」は先月31日夜、EP3型機の台湾への立ち寄りなどを報道。今月1日朝の時点でも電子版上で大きく扱い、「米国は台湾を巡って中国に最初の一発を放つことを強いている」との見出しも付けた。

「米国と台湾の間に軍事協力が見い出され、中国本土に真の脅威が生じ、中国の主権に挑むのなら、人民解放軍は脅威を根絶させる効果的な行動を迫られるだろう」とし、「決定的な実力行使で統一を実現させるかもしれない」とも警告した。

米国はトランプ政権の誕生後、台湾への歩み寄りが目立つ。半面、香港情勢や領有権論争がくすぶる南シナ海情勢などを踏まえ米中関係のきしみも強まっている。

この中で米政府は先月31日、レーガン政権時代に台湾に伝えた「6つの保障」に関する機密指定を解除し、その内容の公表に踏み切った。台湾への兵器売却や外交支援などを中国からの圧力に関係なく進めるとの意向が明記されている。

米国による台湾へのてこ入れを明瞭に打ち出すもので、中国国営の新華社通信によると、同国政府は6つの保障は台湾の独立を求めるものであり、大惨事を自ら招くことになると主張した。

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