6歳男児、脳をむしばむアメーバで死亡 米テキサス州
(CNN) 米テキサス州レークジャクソンでこのほど、6歳の男児が脳をむしばむアメーバに感染して死亡した。アメーバは男児が遊んでいた噴水の水から発見された。
母親のマリア・カスティリョさんは28日、CNNの取材に対し、ジョサイア・マッキンタイアくんは今月3日に頭痛やそのほかの症状を訴え始めたと述べた。
ジョサイアくんは熱を出し、おう吐も始まった。翌日、緊急治療室に搬送され、インフルエンザと新型コロナウイルス、連鎖球菌の検査を受けたがいずれも陰性だった。
ジョサイアくんは6日にヒューストンにある小児病院へ移り、集中治療室に入った。CTスキャンを行うと脳の腫れが見られた。
カスティリョさんはその後、脳をむしばむアメーバではないかと告げられた。今回のアメーバによる症例はまれで、生存者もごくわずかであり、治療法はないとの説明を受けたという。
ジョサイアくんはネグレリア・フォーレリというアメーバの感染によって引き起こされる原発性アメーバ性脳髄膜炎(PAM)にかかっていた。ジョサイアくんは8日に亡くなった。
レークジャクソン市はジョサイアくんの感染源について、市民会館の外にある噴水と、ジョサイアくんの家のホースから出た水の2つを追跡した。
市の当局者によれば、噴水は即座に閉鎖され、噴水の水を調べるために民間の研究所が雇われた。9月14日に戻ってきた検査結果ではネグレリア・フォーレリは検出されなかった。さらなる検査のため米疾病対策センター(CDC)に連絡が取られた。
テキサス州保健当局の係員がサンプルを集め、CDCが検査を行ったところ、今月25日に11のサンプルのうち3つからネグレリア・フォーレリが検出された。