けんかの仲裁の黒人男性を射殺、警官を殺人容疑で逮捕 米テキサス州
(CNN) 米テキサス州北東部ウルフシティーで先週、けんかの仲裁に入ったとされる黒人男性が警官に撃たれて死亡した。当局によると、警官は5日、殺人容疑で逮捕された。
州治安当局の発表によると、この警官は3日午後8時ごろ、けんかの通報を受けて出動。トラブルに関与したとされるジョナサン・プライスさん(31)を拘束しようとしたところ、プライスさんは威嚇的ではない態度で抵抗し、歩き去ろうとした。
これに対して警官はスタンガンを使い、さらに銃を発射した。プライスさんは搬送先の病院でまもなく死亡した。
初期段階の捜査で、警官の行動は合理性を欠いていたことが示されたという。
5日に記者会見した人権弁護士によると、プライスさんはウルフシティーの市職員だった。現場では男女間の家庭内暴力の仲裁に入ったが、プライスさん自身は暴力を振るわず、警官が出動する前にトラブルは解決していたという。
同弁護士は、防犯カメラや警官が装着していたボディーカメラの映像に現場の様子が映っているはずだとして、警察に開示を求めた。
会見にはプライスさんの父親も出席し、「息子を愛していた。正しいことをするように育てたつもりだ」と訴えた。