新型コロナが奪った25万の命 自動車事故死の10倍 米統計
心疾患との比較
米国の死因の筆頭は心疾患で、CDCによれば年間平均67万595人が心疾患で死亡している。
新型コロナウイルスによる年間の死者が心疾患の死者を上回ることはなさそうだが、専門家によれば、1日当たりの死者は近いうちに心疾患の死者を上回る可能性もある。
ワシントン大学保健指標評価研究所(IHME)は、新型コロナウイルスによる米国内の1日の死者が来年1月には2500人に達すると予測した。
「つまり現実的にいえば、新型コロナウイルス感染症は1日当たりの平均で米国内の死因の筆頭になるかもしれない」。ベイラー医科大学のピーター・ホッテズ氏はそう指摘する。
米心臓協会の2017年の統計では、心血管系疾患による死者は1日当たりの平均で2353人だった。
ジョンズ・ホプキンス大学の統計によると、米国で17日に報告された死者は1707人。新規の症例数は16万1934例に上る。ジョージ・ワシントン大学医学校のジョナサン・ライナー教授は「2~3週間後には1日に3000人が死亡しているだろう」と予測した。
がんとの比較
米国で2番目に多いのはがんによる死者で、CDCによれば年間61万2725人が死亡している。
脳卒中との比較
CDCの統計によると、米国で脳卒中のために死亡する人は年間で14万1952人。つまり新型コロナウイルスは10カ月足らずで、脳卒中が1年間で奪う約1.8倍の命を奪った。