米NY州のコロナ規制は「厳しすぎ」、最高裁が僅差で評決

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新型コロナの影響により礼拝を中止した教会=3月18日、米ニューヨーク市/Bill Tompkins/Getty Images

新型コロナの影響により礼拝を中止した教会=3月18日、米ニューヨーク市/Bill Tompkins/Getty Images

(CNN) 米最高裁がこのほど、宗教団体の主張を認め、新型コロナウイルス感染対策としてのニューヨーク州の規制が「過度に厳しい」とする判断を下した。規制は同州のクオモ知事が導入したもので、宗教行事の参加人数を制限する内容だった。

市や州の当局者が感染拡大を防ぐ目的で行う規制をめぐっては、宗教団体がこれに異議を唱えるケースが相次いでいる。今回の訴訟では9人の最高裁判事が評決を行ったところ、5―4で宗教団体の主張が認められた。先月新たに就任した保守派のエイミー・バレット判事の存在意義を際立たせる結果ともなった。

米国では新型コロナウイルスの感染者数が全国で急増している。

春と夏にネバダ、カリフォルニア両州で取り上げられた同様の訴訟では5―4の評決で宗教団体側の訴えを退ける決定が下っていた。この時多数派の1人だったリベラル派のギンズバーグ判事は9月に死去。バレット氏が後任に就いていた。

ニューヨーク州の規制をめぐる決定は、感謝祭前日の25日の深夜に発表された。宗教団体側は州の規制について、米国憲法修正第1条の自由活動条項に違反すると主張していた。宗教施設に対する扱いが、同等の世俗の施設と比較してより厳しいものになっているというのが理由だ。

宗教団体側の主張を認めた判事らは、当該の規制が過去に最高裁に持ち込まれたいかなるケースと比較しても格段に厳しい内容だったなどと指摘。感染拡大が深刻な地域でもここまで強力な規制は導入されていないとの見解を示した。

宗教団体側は26日朝、最高裁の決定を称賛する声明を発表した。

一方のクオモ知事は同日、決定によって最高裁が本質的にそれまでと異なる裁判所であることが明らかになったとの見方を示した。下位の裁判所は、クオモ知事の規制を支持する決定を下していた。

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