米ディズニー、従業員3万2000人削減へ 当初の計画から増加
ロンドン(CNN Business) 米ウォルト・ディズニーが、来年3月末までに従業員3万2000人の削減を計画していることが27日までに分かった。9月の発表時点から4000人ほど増加した。
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な感染拡大)が、引き続きテーマパークやリゾート事業に打撃を与えていることが背景にあるとみられる。
追加の削減計画は25日、米証券取引委員会(SEC)への提出書類で明らかにされた。最新の年次報告書によると、ディズニーの従業員数は約22万3000人。
今後は配当金支払いの見送りや、従業員の福祉の縮小なども余儀なくされる恐れがあるという。テレビ・映画制作への投資の大幅な削減のほか、さらに従業員を減らす可能性にも言及している。
パンデミックの直撃を受けた同社のテーマパーク事業には、米国内で10万人以上が従事する。このほか感染拡大防止の観点からクルーズ船の運航を停止したり、大作映画の公開を延期したりといった措置も強いられている。