バイデン次期大統領、ようやく「大統領日報」受け取りへ
ワシントン(CNN) 米大統領選で勝利を確実にしているバイデン前副大統領が11月30日に「大統領日報」を初めて受け取ることになった。バイデン氏にとっては大統領就任に向けて大きな節目となる。
大統領日報は、米国の指導者が国を運営し国の安全を維持するために知っておくことが必要な長期および短期の脅威について諜報(ちょうほう)機関が機密情報や分析をまとめたもの。
トランプ大統領は大統領選での敗北を認めていないが、先週になりバイデン氏が大統領日報を受け取ること許可していた。2016年の大統領選ではトランプ氏は選挙から1週間後に大統領日報を受け取っていた。
ハリス次期副大統領もバイデン氏と同じ情報を受け取る。ハリス氏は上院情報特別委員会のメンバーなため、これまでは次期大統領よりも多くの機密情報を利用できたが、こうした奇妙な状況にも終止符が打たれる。
バイデン氏は大統領日報の受け取りにより、イランが核科学者の殺害にどのように対応しようとしているのかや、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の健康状態といった喫緊の疑問について、最初の深い洞察が得られるかもしれない。