バイデン次期政権、最大の課題は「新型コロナ」 米世論調査
(CNN) 米大統領選での当選を確実にしているバイデン前副大統領が1期目の4年間で直面する最大の課題は新型コロナウイルスの感染拡大であると考えている米国人の割合が27%だったことがわかった。モンマス大学の新しい世論調査で明らかになった。
27%という割合はすべての項目の中で最も多かった。
トランプ大統領は、大統領選が終われば、メディアは新型コロナウイルスの話題を取り上げなくなるだろうと主張していた。新型コロナウイルスに対するワクチンの開発は進んでいるものの、感染件数の急増や死者数の増加など状況は悪化している。米国では新型コロナウイルスによって26万人以上が死亡している。
新型コロナウイルスの感染が拡大し続けているということは、あと2カ月もせずに大統領に就任するバイデン氏の前には厳しい仕事が待ち受けているということだ。バイデン氏の仕事が難しいのは、単に新型コロナウイルスだけではなく、経済や国民の心の健康など新型コロナウイルスがすべての事柄に関連しているためだ。
米国では11月に新型コロナウイルスの新規件数が過去最高を記録した。
より懸念されるのは新規の入院患者数で、現在は約9万人が入院している。入院数も過去最多の水準となっている。
新型コロナウイルスによる死亡率も上昇している。1日あたりの死者数は5月以降で初めて2000人超となっている。
「経済」も米国人にとって重要な問題となっている。モンマス大学の世論調査では、バイデン氏が直面する1番目の課題もしくは2番目の課題として経済を選んだ人の割合は36%だった。新型コロナウイルスがバイデン氏が直面する1番目の課題もしくは2番目の課題とした人の割合は42%だった。
この2つ以外に合計で20%を上回った項目はなかった。