アリゾナ、ウィスコンシン両州もバイデン氏勝利を認定 米大統領選
(CNN) 米アリゾナ州は11月30日、大統領選挙の結果を認定し、民主党のジョー・バイデン氏が同州の選挙人11人を獲得したと発表した。同州選出の上院補選では民主党のマーク・ケリー氏の当選を確定させた。
ウィスコンシン州のトニー・エバーズ知事(民主党)も同日、バイデン氏の勝利を正式に認定し、同州の選挙人10人をバイデン氏に割り当てる証明書に署名した。
アリゾナのケイティ・ホッブズ州務長官(民主党)は同日午前、選挙結果を認定し、「これに反する根拠のない主張はあったものの」、選挙プロセスは近年で最も確実だったと強調した。同州の知事と州司法長官、州最高裁判事(いずれも共和党)も州法に従って選挙結果を認定した。
アリゾナ州当局によると、バイデン氏は1万457票差でトランプ大統領に勝利した。
民主党関係者によると、ケリー氏は12月2日に上院議員に就任する見通し。これで上院の共和党は52議席に後退する。
ウィスコンシン州はトランプ陣営の請求を受けてデーン郡とミルウォーキー郡で再集計を行った後、州全体の最終集計結果を確定させ、バイデン氏の勝利を確認した。
トランプ陣営はこの結果についてもさらに法廷で争う構えだが、ウィスコンシン州など複数の州で選挙結果を覆そうとしてきたトランプ大統領にとって、同州知事がバイデン氏の勝利を認定したことは大きな打撃となる。
11月29日に完了したデーン郡の再集計では、バイデン氏が18万1340票を獲得し、トランプ氏との票差は45票縮まった。
ミルウォーキー郡では27日に再集計が完了し、バイデン氏が票差を132票広げていた。