政権移行時にホワイトハウスを徹底清掃へ コロナ影響で念入りに
(CNN) ホワイトハウスが新しい大統領一家を迎える際には、その出入りに伴う5時間の猶予の間に徹底した清掃が行われる。ただ来月20日の政権交代時には、新型コロナウイルスの流行の影響と、退任するトランプ大統領の周辺が公衆衛生の指針を無視し新型コロナへの感染が相次ぐ状況を受け、いつも以上に念入りに清掃が行われる見込みだ。ホワイトハウス関係者が明らかにした。
まだ固まった計画はないものの、一般調達局(GSA)が5万5000平方フィート(約5110平方メートル)に及ぶこの大邸宅の全ての表面を徹底殺菌し清掃する任務に当たる。
この関係者によると、建物に残るじゅうたんやカーテンなどの窓の装飾物は徹底的に清掃が行われる。主要な建物であるエグゼクティブレジデンスは、西棟や他のホワイトハウスの建物で数カ月前から新型コロナ対応の規則と指針に沿って行われているのと同様の方法で清掃され、噴霧処理も行われる見込みだという。
ブリーフィングルームで消毒を行うホワイトハウスの清掃スタッフ=10月、米ワシントンDC/Anna Moneymaker/The New York Times/Redux
使用する洗浄剤の種類や洗浄の回数、タイミングなどはGSAが決定する。
GSAは今年11月、ホワイトハウスでの2度の新型コロナウイルス感染の発生を受けて、定期的にホワイトハウス内部に殺菌洗浄剤を噴霧する業者と契約した。
記者団は完全防護のスーツを着た作業員が、多くの人々が利用する記者会見室などの空間で噴霧に当たる様子を目撃している。
新型コロナウイルスは物の表面にとどまったり、空気中を移動したりするため、頻繁に消毒作業が実施されることは歓迎される状況となっていた。
こうした噴霧や清掃の作業員は、ホワイトハウスの132の部屋と格闘しなければならない。ホワイトハウスは16のベッドルーム、35のバスルーム、412のドア、147の窓、28の暖炉がある6階建ての建物で、階段は8カ所、エレベーターは少なくとも3基ある。