米軍制服組トップがタリバーンと会談、暴力の削減呼びかけ
ワシントン(CNN) 米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は18日までに、中東カタールの首都ドーハでアフガニスタンの反政府勢力タリバーンの代表者と会談した。
ミリー氏は今週、予告なしで中東を訪問中。統合参謀本部の報道官が声明で明らかにしたところによると、ミリー氏とタリバーンの代表者らの会談は米国とタリバーンの合意に基づく軍事面での連絡ルート構築の一環だという。
会談の中でミリー氏は、直ちに暴力を削減する必要があると指摘。交渉による政治的解決への道を加速させることに言及し、それが地域の安定をもたらし、米国の国益の確保にもつながるとの認識を示した。
タリバーンはアフガニスタン政府に対する襲撃を続けており、米軍と2月に結んだ合意の主要な条件が満たされているとは言えない状況だ。トランプ政権は大統領選の後、アフガニスタンに駐留する兵力の縮小を命じている。
米国防当局者の1人はAP通信の取材に対し、ミリー氏が6月にもタリバーンの交渉担当者と会談していたことを確認した。この会談は当時秘密とされていた。
ミリー氏は今回の中東訪問で、アフガニスタンのガニ大統領とも会談した。前出の報道官が明らかにした。