米、ロシア内の総領事館閉鎖などへ 残るは大使館のみ
(CNN) トランプ米政権は19日までに、米連邦議会に対しロシア内の2カ所にある総領事館を閉鎖もしくは業務を停止させるとの計画を通知した。
米ロ関係は現在きしんでおり、バイデン次期大統領の政権発足を間近に控えた時期での措置となっている。
通知は今月10日付で、ウラジオストクの総領事館を閉じ、エカテリンブルクでは業務を中止する。この計画が実施されればロシア内の米外交公館は首都モスクワの大使館のみとなる。
CNNが入手した通知のコピー版によると、米国務省は総領事館閉鎖などについて外交要員の配置上の問題が理由と説明。米ロ両国は2017年の外交対立に伴い相互に派遣する外交要員の人数に上限を設けるなどしていた。
米国内では現在、多くの連邦政府機関や大企業に対する広範なサイバー攻撃の事実が判明。背後にロシアがいるとも疑われている。
ウラジオストク総領事館などの閉鎖の時期は不明。バイデン次期大統領の就任前に踏み切るのかも明らかになっていない。米国内にあるロシア総領事館に対する相応の措置は計画されていないともした。
これら2カ所の米総領事館に派遣される外交官10人はモスクワの米大使館に異動となり、現地採用の職員33人は一時解雇される見通し。
ロシアのサンクトペテルブルクにも総領事館があったが、ロシアは2018年、米国に対抗する形で閉鎖を命じていた。