モデルナのワクチン、21日にも接種始まる 米
(CNN) 米疾病対策センター(CDC)は20日、米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンについて、18歳以上に使用すべきとする諮問委員会からの勧告を受け入れた。
ワクチンの迅速な供給を目指す、米政府による「ワープ・スピード作戦」のモンセフ・スラウイ首席科学顧問は、モデルナ製ワクチンの投与について、21日午前に始まる可能性が高いとの見通しを示した。
ワープ・スピード作戦で最高執行責任者(COO)を務めるグスタフ・ペルナ陸軍大将によれば、モデルナ製ワクチンの配布はすでに始まっている。
モデルナ製ワクチンは米ファイザーと独ビオンテックと同様に米食品医薬品局(FDA)から緊急使用が許可された。
しかし、モデルナ製のワクチンはファイザーとビオンテックが開発したワクチンとは違って超低温で保管する必要がなく、通常の冷蔵温度で移送できる。このため、農村地域や特別な冷凍貯蔵施設がない場所に、より適している。
モデルナ製ワクチンは3200カ所に600万回分超が配布される。CDCによれば、19日時点で、ファイザーとビオンテックが開発したワクチンは27万2000回を超える接種が行われた。
いずれのワクチンも2回の接種が必要。ファイザーとビオンテックが開発したワクチンは21日間の間隔を開ける。モデルナ製の場合は28日の間隔を開ける。
CDC諮問委員会は20日午後の投票で、次段階の接種作業では、75歳以上の高齢者や最前線の必要不可欠な労働者に対して優先的に投与を行う方針を決めた。