警官が黒人男性を射殺、ボディーカメラは未作動 米オハイオ州
(CNN) 米オハイオ州コロンバスで22日、警官が黒人男性を射殺した際、装着していたボディーカメラは作動していなかったことが分かった。ギンサー市長が記者会見で語った。
ギンサー氏によると、この警官は州当局による捜査の間、職務から外されている。
ボディーカメラには作動させた時点の60秒前までさかのぼった映像を保存する機能があるが、この部分の音声は記録されない。
警官は直後にスイッチを入れたため、銃撃の瞬間の音声はなく、映像だけが残っていた。
同市の公安当局によると、市内北西部の民家から「男が長時間、車に乗ったままエンジンをかけたり止めたりしている」との通報があり、警官らが午前1時40分ごろ現場に到着した。
この時、民家のガレージのドアが開いていて、中に男性(47)の姿が見えたという。ボディーカメラの「さかのぼり記録」には、男性が左手に携帯電話を持ち、警官のほうへ近づいてくる姿が映っている。男性の右手は見えない。パトカーの車載カメラも作動していなかった。
男性は警官に撃たれた後、病院へ運ばれ、午前2時30分ごろ死亡が確認された。
初期捜査によると、男性はこの民家の住人を訪ねてきたとみられる。現場から武器は見つかっていない。
ギンサー氏は会見で、ボディーカメラの映像は23日に遺族に見せてから公開すると述べた。
同市では今月4日にも、犯罪歴のない23歳の黒人男性が保安官代理に射殺されていた。