米下院、国防権限法案を再可決 トランプ大統領の拒否権覆す
(CNN) 米下院は28日、国防予算の大枠を定める国防権限法案を再可決した。同法案はいったん上下両院を通過した後、トランプ大統領の拒否権行使で差し戻されていた。
28日の採決では、賛成票が拒否権を覆すのに必要な3分の2を超えた。
これを受けて上院でも再び採決が行われる。ただし民主党系無所属のサンダース上院議員は28日夜、共和党のマコネル院内総務が新型コロナウイルス追加経済対策法の給付金増額案を採決にかけるまで、投票を保留すると表明した。そのため、上院での採決は1月1日まで持ち越される可能性がある。
トランプ氏は国防権限法案に対する拒否権行使の理由として、ハイテク企業の免責条項を撤廃する文言が盛り込まれていないことを挙げた。
同法案には、トランプ氏が国境の壁建設に転用できる資金に上限を設ける条項や、南部連合関係者の名を冠した基地の名称変更を軍に求める条項も含まれている。