パトカーの警官が群衆に突入、1人負傷 米北西部
(CNN) 米北西部ワシントン州タコマの市街地で23日、交差点に集まった群衆に向かってパトカーが突っ込み、少なくとも1人が負傷した。
地元警察の発表によると、警官らは同日午後6時20分ごろ、交差点で騒ぎが起きているとの通報を受けて出動した。現場では複数の車と約100人の集団が交通を妨害していたため、排除しようと動き出した。
するとパトカーのうち1台を群集が取り囲み、車体や窓をたたき始めた。運転していた警官はバックしようとしたが後方の集団にさえぎられた。身の危険を感じて脱出しようと前進した際、少なくとも1人をひいた。警官は安全な場所に到達してから救急隊を呼んだという。
地元紙は警察報道官の話として、1人が負傷して病院へ運ばれたと伝えた。負傷者の容体は明らかでない。
警察車両には複数の足跡が付いていた/KOMO
インターネット上に投稿された動画には、パトカーがサイレンを鳴らしながらゆっくりと前方の集団に近づき、エンジンの回転を上げていったんバックした後、前方へ加速する場面が映っている。集団の中の数人が倒れ、パトカーは何かを乗り越えるようにバウンドして交差点を渡った。通りに横たわった人物が後輪にひかれる姿も見える。
タコマ警察の責任者は記者会見で、独立機関による調査に全面協力すると表明した。