行方不明の子ども150人救出、当局が共同捜査 米テネシー州
(CNN) 米テネシー州当局は3日、行方不明になっていた3~17歳の子ども150人を法執行当局の共同捜査で救出したと明らかにした。
特別チームは1、2両月、州内各地で行った3回の一斉捜査で子どもたちを救出。この中には人身売買の被害に遭った可能性のある子どももいる。
テネシー州捜査局(TBI)のシェリー・スミザーマン氏によると、救出された子どもたちの状況はそれぞれ大きく異なり、困難な家庭状況で家出した子どもや親権を持たない家族と一緒にいた子ども、「虐待や搾取」にさらされていた子どもなどがいるという。
テネシー州西部地区の連邦保安官は、捜査の過程で「多数が逮捕された」と述べたものの、逮捕者の数については詳しく明かさなかった。
TBIの報道発表によると、2人に逮捕令状が出ていたほか、これとは別に人身売買の容疑者1人も逮捕されたという。
テネシー州中部地区の連邦保安官は、子どもが行方不明になった親の気持ちは想像を絶すると語り、「あきらめるわけにはいかない」「こうした子どもたちを見捨てないためには、市民やメディア、提携する法執行当局、他の児童保護当局の協力が必要だ」と訴えた。
同州児童保護部局によると、150人のうち93人は児童保護の対象者だった子どもたちで、その大半が少女だった。今後は同部局の保護下に戻る。
スミザーマン氏によると、TBIの分析官は昨年秋、発見の可能性のある子ども240人に関し情報ファイルをまとめていた。当局は残る90人については依然捜索中としている。