スペースXの試作ロケット、着地成功も爆発
米テキサス州オースティン(CNN Business) 米宇宙企業スペースXは3日、米テキサス州でロケットの試作機「SN10」の打ち上げを行った。SN10は飛行した後、発射場近くに着地したが、配信された動画によれば、着地後、約3分で爆発した。
SN10は巨大ロケット「スターシップ」の試作機。現地時間午後5時15分ごろ打ち上げられ、約10キロ上空に到達していた。これまでの2度の試験では爆発に終わっていたが、今回は3度目にして初めて着地に成功した。
スペースXの技術者ジョン・インスプラッカー氏は生配信のイベントで、「発射場に柔らかく着地することに成功した」と語っていた。
着地後に爆発した原因は明らかになっていない。スペースXによる配信は爆発前に停止していた。
インスプラッカー氏によれば、スペースXはすでに複数の試作機の製造に入っており、次の「SN11」についても、近く実施される試験飛行での利用について準備が整う見通し。
インスプラッカー氏は、打ち上げの主要な目的は、試作機が地球へと降下して戻ってくる最中にフラップが試作機をどのようにコントロールするのかについて情報を集めることだと説明した。