南北戦争の不発弾、かつての戦場で見つかり処理 米メリーランド州
(CNN) 米メリーランド州フレデリック郡で南北戦争時代の不発弾が見つかり、爆弾処理班が回収して安全に廃棄する処理を行った。
州消防局の23日の発表によると、不発弾は南北戦争時代に使われた砲弾の実弾だったと爆弾処理班が断定。起爆装置はまだ機能していた。
消防局がCNNに語ったところによると、同州ジェファーソンの住民から、南北戦争時代の戦場だったモノカシー・ナショナルバトルフィールド付近で金属探知を行っていた家族が砲弾を発見したという通報があった。砲弾は通報まで数カ月の間、この住民の自宅に置かれていた。
爆弾処理班は22日に不発弾を回収してヘイガーズタウンの採石場に運び、安全に爆発させた。
砲弾の威力は大きく、「もしも扱いを誤れば死者が出ていた可能性もあった」と消防当局は話している。
砲弾が見つかった場所は南北戦争中の1864年夏、激しい戦闘が繰り広げられた「モノカシーの戦い」の舞台だった。この戦いの死者、負傷者、捕虜、行方不明者は推定2200人に上る。
消防局は「メリーランド州で南北戦争時代の軍用兵器が発見されることは珍しくない。こうした装置がもたらす危険性は、製造された当時と変わらない」と述べ、不発弾を見つけたら安全な場所に退いて通報するよう住民に呼びかけている。