子どものけんかで人種対立、加担の36歳男をヘイトクライムで逮捕 米マサチューセッツ州
(CNN) 米マサチューセッツ州で、人種差別的暴言を吐いて黒人の子どもたちのグループに向かってトラックを走らせたとされる男が、ヘイトクライム(憎悪犯罪)などの容疑で逮捕された。
ホルブルック警察によると、10日午後1時ごろ、子どもから「赤いピックアップトラックに乗った男が、自分と友人たちをひこうとした」という通報があり、警察が出動した。
逮捕されたのはシェーン・ベルビル容疑者(36)。警察は防犯カメラの映像や目撃者の証言から、発端は7歳と8歳の子どもの口論だったと断定した。一方は黒人、もう一方は白人だった。
このけんかに9~15歳の子どもたちが加わって人種差別用語が飛び交う騒ぎにエスカレート、乱闘に発展した。
子どもたちの1人が親類に電話してベルビル容疑者に助けを求めたが、同容疑者がピックアップトラックで現場に到着するまでにはけんかは収まっていたという。
ベルビル容疑者は立ち去ろうとする黒人の子どもたちのグループに向かってトラックを走らせたとされ、互いに怒鳴り合いになって10代の少女がベルビル容疑者につばを吐きかけた。これに応じてベルビル容疑者は少女の顔を平手打ちしたとされる。
トラックに戻ったベルビル容疑者が、子どもたちに向かってトラックをバックさせたため、子どもたちは慌てて逃げたとされる。
同容疑者は15日、暴行や公民権侵害、人種に基づく脅迫を意図した暴行、危険な武器による暴行などの容疑で逮捕された。
警察は、「子どもたちが人種的に対立していたことにも、容疑者が嫌悪すべき行為やヘイトクライムを犯したとされることにも、ひどく落胆した」との声明を発表した。