21歳女性、顔面に酸かけられ重症 容疑者の男は逃走 米NY
(CNN) 米ニューヨーク州ロングアイランドで、女子大学生が顔面に酸を浴びせられて重傷を負う事件があり、警察が逃げた男の行方を追っている。
同州ナッソー郡警察によると、被害者のナフィア・イクラムさん(21)は3月17日、自宅前で背後から近づいて来た男に、カップに入った液体を浴びせかけられた。
イクラムさんはホフストラ大学の学生で、CNN提携局WCBSの取材に対し、仕事から帰宅したところで襲われたと話している。
イクラムさんはすぐ病院に運ばれたが、目とのどに重傷を負い、両腕にやけどを負っていた。
父親のシャィフさんはイクラムさんの容体について、「病院に3週間入院した。まだうまく食べることができない」「目もよく見えず、片目しか機能していない」と話す。
事件の様子は防犯カメラに映っていたが、容疑者の姿はよく見えなかった。イクラムさんは、相手が誰かは分からなかったと話し、男は無言だったと証言している。家族はヘイトクライム(憎悪犯罪)だったとは思っていないと語った。
警察によると、容疑者の男は身長約190センチのやせ形で、黒いフード付きのスウェットを着て手袋をはめていた。
現場からは日産の乗用車アルティマで逃走したと思われ、警察は逮捕につながる情報に1万ドル(約110万円)の賞金をかけて、市民からの情報提供を募っている。
クラウドファンディングサイトにはイクラムさんの支援ページが開設され、これまでに36万6000ドル以上が集まった。しかし治療費は相当の高額になる見通し。「ナフィアは自宅で安心して過ごすことができるよう、犯人がつかまることだけを願っている」と関係者は記している。