アラビア海で大量の武器押収、米軍艦の後部甲板を埋め尽くす
(CNN) 米海軍と米沿岸警備隊の合同チームが先週、北アラビア海で小型船を停止させ、違法な武器を大量に押収した。海軍が声明で明らかにした。
これによると、海軍の巡洋艦モンテレーは6日、通常の活動中に国籍不明のダウ船を発見し、船籍を確認するために停止を命令。モンテレーに配置された沿岸警備隊のチームがダウ船に乗り込んだところ、大量の武器が見つかった。
押収した大量の武器は2日間をかけてモンテレーに移され、全長173メートルある同艦の後部甲板の大半を埋め尽くす結果となった。
海軍の声明によると、押収した武器には数十の高度なロシア製対戦車誘導ミサイル、数千の中国の56式アサルトライフル、数百のPKM機関銃や狙撃ライフル、ロケット推進グレネードランチャーが含まれる。高度な照準器など武器の部品もあったという。
武器の出どころや行き先については調査中。ただ、海軍第5艦隊の報道官はCNNに対し、海軍が以前に同様の状況で押収した武器はイエメンの反政府武装組織「フーシ」向けに輸送されていたと説明した。
同報道官によると、第5艦隊は今年2月12日と昨年2月9日、2019年11月25日にもダウ船から武器を押収していたという。
先週押収された武器は調査の間、米国の管理下に置かれる見通し。停止を命じられたダウ船は航海可能な状態とみなされ、乗員は取り調べ後に食料や水を与えられて解放された。
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本記事を当初「アラビア海で大量の武器押収、米軍艦の後部甲板170mを埋め尽くす」のタイトルで公開しましたが、巡洋艦モンテレーの全長が173メートルであり、訂正しました。第3段落の「173メートルある後部甲板」の部分も「全長173メートルある同艦の後部甲板」に訂正しました。