全米ライフル協会の元トップ、偽の卒業式スピーチのわなにかかる 銃撃事件遺族が一計
同団体がだましたのはキーン氏だけではない。銃保持の権利支持を訴える活動家、ジョン・ロット氏もその一人だ。動画によれば、同氏の著書はNRAの「バイブル」とも称されている。
ロット氏は空席のいすに向けて、「銃規制の支持者と民主党員は必死に闘いを挑んでくるだろう」と発言。銃購入の際の身元確認に触れて、「彼らは350万人の危険な人々を止めたと言いたいのだろう。だが私には法令を守り銃の所持を希望する市民350万人が止められた光景に見える」と語った。
ロット氏はCNNに対し、卒業式のスピーチは政治や銃規制に関するものにしたくなかったが、主催者からそうするように依頼されたと説明。チェンジ・ザ・レフは演説を編集しているとも批判した。
ロット氏は「私は何年も学校での銃撃事件の防止に人生をささげてきた」と述べ、制度を改善して機能させる方法や、銃の規制論者がそれに反対してきた様子も語ったが、削除されたと主張。映像すべてを出すように要求した。同氏は演説のためにモンタナ州からラスベガスまで1000マイル(約1600キロ)車を運転してきた。
マヌエルさんはCNNに対し「編集はしていない」「彼らはこの演説を語った。これが彼らの言葉であり、信じていることだ」と説明。さらに「彼らは怒り狂い、馬鹿みたいだと思うだろう」とも述べつつ、今回の行為は彼らではなく、殺されて卒業できなかった生徒3044人に関するものだと言及した。