大量の武器所持、警察と9時間のにらみ合い 男10人と少年1人逮捕 米
(CNN) 米マサチューセッツ州警察とミドルセックス郡検察は4日、同州ウェークフィールドで3日、9時間にわたり州警察とにらみ合っていた男10人と未成年の少年1人を逮捕したと発表した。にらみ合いが続く間、州間高速道路は一部が封鎖され、周辺地域には屋内退避命令が出されていた。
発表によると、自称「民兵」を名乗る11人は、特定の主義主張を信奉する集団で、全員が銃器や弾薬の不法所持、犯罪を目的とする防護服の使用、大容量弾倉の所持、車内の不適切な銃器保管など8件の罪に問われている。
容疑者の年齢は17~40歳で、ロードアイランドやニューヨーク、ミシガンなど他州から来ていた。
当局は、身元を明かすことを拒んだ2人を除く逮捕者の氏名を発表しているが、CNNは現時点で容疑者の氏名を伝えていない。
発端は3日午前1時半ごろ、故障車線でハザードランプが点灯した車2台を州警察が発見したことだった。ウェークフィールド警察の声明によると、男たちは「法律を認めない集団」に属していると主張。州警察は、防弾チョッキや軍のような制服姿でボディーカメラを装着し、長身のライフル銃やピストルを携帯しており、「訓練」のためにロードアイランド州から移動中だと説明した。
マサチューセッツ州警察は午前5時半ごろ、この集団が「自分たちの情報を提供し、武器を下ろせとの指示を拒んでいる」とツイートした。
州警察の記者会見によれば、この状況は交渉や装甲車の使用といった手段を組み合わせて解決した。男たちは抵抗することなく逮捕され、AR15ライフル3丁、ピストル2丁、散弾銃1丁などを含む多数の銃が押収された。
逮捕された容疑者のうち、未成年1人は保護者の監督の下で釈放された。成人10人は勾留され、10万ドル(約1100万円)の保釈金が設定された。